「さくらのもり」で考えた。

社会福祉士が、福祉や社会保障についていろいろ考えてみるブログです。

宇崎ちゃんは、照れくさい

今さらですが。

 

「宇崎ちゃん」の献血コラボが一部で問題になったそうで、

いろいろな見方はあるのでしょうが、あれは単純にマーケティングの問題と考えたほうがいいのではないでしょうか。

 

例えば、献血すると「マザーテレサのポスターをもらえます」キャンペーンと、「美少女アニメポスターをもらえます」キャンペーンを同時にやってみれば、当たり前だが、美少女アニメキャンペーンのほうがいい成績を残す。

 

もちろんお上品なのは、「マザーテレサ」のほうかもしれないが、そもそもお上品な方たちは献血になんか来てくださらないし、来てくださったところで血が薄くて使い物にならないのである。

 

「宇崎ちゃん」のポスターを排除したところで、なんら問題は解決しないわけで、それならお上品な方たちが積極的に献血に行くとか、お上品な方たちの血をもうすこし濃くするとかのほうが大事なんですね。

 

このあたりは、日本赤十字もわかっていて、ああいういちゃもんがついたところで、今後もアニメとかゲームとかのコラボキャンペーンは続けていくだろうし、献血に行ったら「マザーテレサ」とか「グレタちゃん」のポスターをもらえるなんてことは、起こらないだろう。

 

弁護士先生も含め、多くの方が見逃していらっしゃるのは、あれは「照れかくし」の道具なんだということ。若い男性が献血にいったとき、「善人」と思われるのはなかなか恥ずかしいものである。少しワルぶってるほうがなんかかっこいい気もするわけで、そんな時に「宇崎ちゃんのポスターくれるっていうから、行ってみたらいきなり血ぃ抜かれちゃってさ」みたいな言い訳を提供しているんです。

 

あの騒動がどう終息していっているのかしらないが、一番いいのは弁護士先生やあのキャンペーンがセクハラだという方々は、怒りのツイートなんかしないで、献血に行って実況ツイートすることです。

 

お上品なキャンペーン、例えば上野千鶴子女史のサイン色紙とかがもらえるキャンペーンのほうが、「宇崎ちゃん」より献血者が集まるのなら、日本赤十字社もそういうキャンペーンをはるのではないでしょうか。しょせんはマーケティングですから。