「さくらのもり」で考えた。

社会福祉士が、福祉や社会保障についていろいろ考えてみるブログです。

ニフティについて、かんがえてみた。

参院平和安全法制特別委員会にSEALDsのメンバーの方が出席され、意見表明をされました。SEALDsについては、以前、宣伝カーがある労働組合関係から借りたものだったとか報道されたことがありました。

実際、国会前のデモとか集会とかに行くと労働組合のノボリ旗がたくさん立っているということです。SEALDsさんが労働組合などから支援を受けて活動されているのかについては不明ですが、そうした報道に敏感になってしまう「さくらのもり」です。

今日は、労働組合にやられちまった話を書いてみます。

昔々、ニフティというサービスがありました。わたしは当時いくつかの会議室に所属していました。その中に、当時勤めていた会社や同業の業界の会議室がありました。リテラシーの低かったわたしは、その会議室に当時勤めていた会社への不満や、なにもしてくれない労組への不満をせっせと書き込んでいました。

それから20年近い年月が流れたある日、会社の上司からある人物を紹介されました。その方は関西地方の同業者の方で、労働組合の幹部の方。しかもナントカ労連のほうでも幹部の方でした。

その方といろいろお話をしているうちに、ニフティの話になりました。あのころいろいろ書き込みをしていましたよ、という話をしたところ、その幹部の方は”わたしがあの会議室のボードリーダーだったんですよ”と明かしてくださいました。

その一か月後のことです。わたしは突然配置転換を申し渡されました。リストラというか人材開発室行きというか、そういう人事異動でした。上司に聞いてもはっきりした理由は教えてもらえません。

そのまた数か月後にわかったこと。ナントカ労連の幹部の方が関西に戻って当時のログをチェックしたようです。そしてわたしが会社や労組に批判的な人間であることを知り、友人だったわたしの上司に連絡したのです。

会議室では匿名で発言しているつもりでも、ボードリーダーなら本名からおおよその住所まですべてわかりますから発言は特定できたのでしょう。わたしは20年も前のネット上のリテラシーの低い行ないでいろいろと棒にふってしまいました。

まあ、その結果わたしはその業界を離れ勉強をしなおして、この福祉の世界に入ったわけですから悪い事ばかりではないし、そういうひどいことをしてしまった上司はそれが原因かどうかはわかりませんが、ひどいうつを患ってしまい現場からはずされたようです。

まだもやもやとした疑問として残っているのは、ボードリーダーがそのようにして得た個人情報を漏らしたことに違法性はなかったのだろうか、ということと、(ニフティはたしかボードリーダーに、アクセス数に応じた報酬が支払われていたはずなので)会社員であるボードリーダーがそのような報酬を受け取って、問題はなかったのだろうか、ということです。

どちらにしろ、労働組合と聞くとこの出来事を思い出してしまうのです。そして(あいかわらずリテラシーの低いことですが)労働組合の人のやることは、あんなことなのだろうな、と思ってしまうのです。

国会前を写した写真にあのボードリーダーが所属していた労働組合連合会の旗が写っていたため、こんな話を思い出してしまいました。当時のニフティをご存じない方にはわからない用語ばかりで申し訳ないですが、わからないところはどこかで調べてみてください。

労働貴族 (講談社文庫)